日本車両の製造・販売する無人搬送車(AGV)について、製品数、運搬性能、走行性能、誘導方式、搬送物重量のほか、無人搬送車の特徴、導入事例をまとめています。
東北地方を襲った巨大地震は各地の沿岸地域に甚大な津波の被害を与えました。
その際に港に停泊していた大小多くの漁船が津波により押し流され、陸上に取り残され「取り残された漁船を如何に海に戻すか?」が課題となりました。
このような状況の中、(株)ミック殿から「漁船を岸壁まで輸送する」提案がなされ、TUC型ユニットキャリヤが活躍をしましたので報告します。
日本車両が手がける無人搬送車は、重量品の運搬に特化した大型の搬送車です。
倉庫や工場の床面に、あらかじめ走行コースとして磁気ガイドを設置することで、その磁気を検知してコース通りに走行。
10トン以上の重量物を搬送できるだけでなく、後進、斜めや横への移動、スピンターンなど小回りを利かせた走行にも対応している点が特徴です。
日本車両の大型無人搬送車は、工場や倉庫といった物流現場における業務品質や安全性の向上、および作業効率化に貢献するAGVです。磁気誘導方式を採用しており、走行ルートに磁気ガイドを埋設することで走行ルートを設定できます。一般的な磁気誘導方式のAGVは車体の前方中心にガイドセンサーを搭載していますが、日本車輌の緒方無人搬送車はガイドセンサーを前後それぞれの車軸中心に配置しているたえ舵取りの舵角が磁気ガイドに正対し、カーブ走行時も安定して高速走行が可能になります。また、AGVの走行軌跡が安定するため、作業現場に不必要な走行スペースを確保する必要がなくなり、作業現場全体の省スペース化にも繋がります。定点停止精度は前後方向±20mm以内、左右方向±20mm以内で、走行精度は左右方向±50mm以内と非常に安定しており、縦・横・斜め・スピンターン・旋回など様々な走行が可能なので、ありとあらゆる運用シーンに対応可能です。
日本車両は1986年に名古屋で創業して以来、1世紀以上にわたって産業輸送機器の製造や販売に取り組んできた老舗メーカーです。
N700系をはじめとした新幹線車両の開発を数多く手がける中で、培われた車両制御のノウハウを活かして、無人搬送車などの輸送機器や杭打ち機などの建設機械の開発にも注力。
日本国内での納品実績に加えて、アメリカや台湾をはじめとした海外諸国にも鉄道車両を輸出するなど、グローバルな事業展開を進めています。
走行性能 | 前後進、横行、斜行、スピンターン、扇旋回 |
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誘導方式 | 磁気誘導方式 |
搬送物重量 | 10t~ |
住所 | 〒456-8691 名古屋市熱田区三本松町1番1号 |