
無人搬送車とは、物流プロセスにおける荷物や商品の運搬を自動化する機械を指し、英語でAutomatic Guided Vehicleの頭文字を取ってAGVと呼ばれることもあります。
用途に合わせて、人が荷積と荷下ろしを行う積載型や、荷が積まれてある棚ごと運ぶ床低型、屋外でも走行できる特殊型など種類も様々。
コスト削減や作業効率化などのメリットが評価され、日本国内だけでなく世界全体でも市場規模が拡大しており、今後もさらなる成長が見込まれています。
このページでは、無人搬送車の種類や導入のメリット、市場規模などをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
作業効率化や人言費削減、感染症の拡大防止にも効果が期待できると注目されている無人搬送車ですが、その用途は多岐にわたります。
積載型や低床型、牽引型、重量型、屋外型、特殊型の6種類に分けて、無人搬送車の主な種類をまとめて紹介します。
無人搬送に関する技術には、従来のAGV(Automatic Guided Vehicle)の他に、AMR(Autonomous Mobile Robot)、さらにはGTP(Goods To Person)と呼ばれるものがあります。
AGV、AMR、GTPそれぞれの技術を比較しながら、その特徴を紹介します。
無人搬送車は、日本国内だけでなく、グローバル市場規模でもその革新性や有用性が高く評価されており、リーマンショック後の世界市場において急成長を続けています。
無人搬送車市場の成長度合いと注目点を、世界市場と日本市場に分けてそれぞれ解説した上で、今後の無人搬送車市場の見通しを紹介します。
無人搬送車が注目を集めている理由には、作業員の負担軽減やコスト削減などの魅力的なメリットが挙げられます。
一方で、無人搬送車を導入する上では高額な費用がかかることをデメリットと感じる方もいるかもしれません。
無人搬送車を導入する際には、導入のメリットとデメリットに基づいて費用対効果を十分に考慮する必要があります。
AGVの運用では無線通信の到達距離の問題や複数台のAGVが進路上で混みあってしまうことによる業務の停滞といった課題があります。
また、導入コストが高い点も課題の一つです。ただし、コストについてはレンタルの活用で解決できる可能性があります。
AGVは充電が切れてしまうと動けなくなります。
バッテリー交換の必要がなく、AGVの停止位置で非接触の充電ができるワイヤレス充電システムがあれば、24時間充電切れを心配せずに稼働することも可能です。
AGV(無人搬送車)は充電が大変?
充電方式について解説を詳しく見る
AGVは本体単体で販売されるものではなく、作業現場に応じたシステムを構築して運用することから導入した現場によってシステム構成などが異なり、価格的にも大きな幅ができやすいシステムだといえます。
そのため、多くのメーカーでは価格を公表しておらず、問い合わせによる見積もりが主流です。
安全通則とは、無人搬送車を安全に運行させるための規定のことを指します。安全通則に記載されている項目は、速度をはじめ緊急停止、右折や左折に関すること、通路環境の整備に関すること、点検・補修に関することなどがあげられます。以下のページでは、安全通則の概要やとくによく理解しておくべき項目について解説しています。
無人搬送車が登場したのは、1950年代のことだといわれています。それから30年後の1980年代初頭には日本でも実用化が進み、1990年代にもなると産業規格である「JISD6801」も制定され、さらに広範囲での実用化が進みました。無人搬送車がたどった歴史や、過去と現代の無人搬送車の違いを以下のページでご紹介します。
無人搬送車の誘導方式は、経路に誘導体を設置して駆動させる「経路誘導式」をはじめ「自律移動式」「追従式」「アクティブ式」「パッシブ式」などがあります。それぞれの誘導方式には異なるメリット・デメリットがあるのが特徴。工場内の環境やレイアウトなどを踏まえたうえで、自社工場に適した誘導方式の無人搬送車を選定することが重要なのです。
無人搬送車に搭載されている「SLAM」とは、自己位置の推定と環境地図の作成を同時に行う技術のこと。この技術により、無人搬送車は素早く正確に自身のいる位置を推定し、その情報をもとに周囲の環境地図を作成して貨物を運搬できるのです。とくにポピュラーなのが、「Lidar SLAMセンサー」をはじめとする専用のセンサーを活用して自己位置の推定・環境地図作成を行うSLAM技術です。
AGVとRGVの大きな違いは、走行するのにレールが必要か否かという点にあります。AGVはレールが不要で、無軌道で自立走行することが可能です。一方のRGVは、専用の集電レールによって走行するのが特徴。集電レールを敷く必要があるため導入コストがかかる傾向にありますが、レールがある分スムーズかつ高速に稼働させることもできます。
産業用ロボットを上手く運用するために必要となるのが、「ロボットティーチング」と呼ばれる専門技術です。これはロボットに対し必要な動作を教え込み、プログラミングする技術のこと。ロボットの前で実際にティーチング作業を実施するオンライン・ティーチングと、コンピュータ上でティーチング作業を行うオフライン・ティーチングなどの種類があります。
ガイドレスAGVは、磁気テープや電磁ケーブル、光反射テープなどの誘導体を必要とせず自律走行するAGVのこと。従来のAGVに近い機能を持ち、流通数も比較的多い「ティーチ型」、高度なAIやSLAM機能を搭載している者が多い「AI型」などの種類があります。現時点では、国内におけるガイドレスAGVの普及率はやや低めだとされています。
無人搬送車には連携機能が備わっている機種もあります。搬送作業でネックとなりやすいのが荷物の積み下ろしですが、無人搬送車の中には無人フォークリフトとの連携が可能なものも。また、シャッター・エレベーターや倉庫管理システムなどと連携しているものもあります。連携機能が付いていれば、さらなる生産性向上が期待できるでしょう。
無人搬送車導入に使える補助金・助成金はいくつかあります。申請条件や提出書類、受付期間などをしっかりチェックし、早めに申請するようにしましょう。無人搬送車導入に補助金や助成金を活用するメリットは、経済的負担の軽減や社会的信用性が高まるという点です。なお、受給には審査が必要な場合があるためポイントを押さえておくことも大切です。
無人搬送車の中にはカート型をメインに、ゴルフ場や工場の建屋間、空港など屋外で活用されているものもあります。屋外では雨風や太陽光にさらされる環境下で使用することになります。また路面の凹凸や段差が大きいところを走行する場合も。防雨対策を施したものや耐久性の高い大径車輪が付いているものを選ぶとよいでしょう。
協働ロボットとは、人と力を合わせて働くことができるロボットのこと。協働ロボットを導入することでこれまで人がしていた作業を担うことができるようになり、人件費を削減できます。搬送作業を無人搬送車で行い、ピッキング作業など人の手で行っていた作業を協働ロボットで行うことで更なる省人化・作業効率化が期待できるでしょう。
自動倉庫とは商品の入庫や保管、出庫といった一連の作業を自動化した倉庫のことです。運搬作業の部分で無人搬送車をはじめとするシステムが導入されています。自動倉庫のメリットは生産効率の向上やヒューマンエラーの削減などで、デメリットには多大な導入コストがかかることが挙げられます。まずは省人化したい作業を洗い出し、計画的に環境整備を行うことが大切です。