
3分で判定できる、
自社にあったAGVの選び方
自社に合ったAGV(無人搬送車)のメーカー選び、ここだけはまず押さえたいというポイントがあります。各メーカーを知り尽くした本メディアが独自にまとめました。まずはここから絞り込みましょう。
このページでは、株式会社東京機械製作所(TKS)が取り扱う無人搬送車について紹介します。屋外や棟間の搬送をどこまで任せられるのか、標準型AGV/AMR「V1000」「V2000」とAGV運行管理システムの仕様、導入事例から整理しました。

当メディアでは、「倉庫・物流センター」「工場」向けに、それぞれの施設の工程別におすすめの無人搬送車(AGV)メーカーをご紹介しています。AGVの導入を検討されているご担当者様は、比較・選定の参考としてぜひご活用ください。
食品、化学、機械加工。屋外や棟間の搬送を含む現場での稼働が公開されています。
工場と工場のあいだをフォークリフトで往復している、雨が降ると自動化をあきらめている。そうした区間を対象にできるのが、TKSグループの全天候型ロボットです。多少の雨や水たまりがある場所でも走行でき、IPX3相当の環境で使用できるとされています。建屋と建屋を結ぶルートのように、屋内と屋外をまたぐ動線がそのまま対象になります。
屋外で引っかかりやすいのが段差と勾配です。直角段差は15mmまで乗り越え、勾配は最大6%(約3.4度)まで登坂。グレーチングの上も走行できます。走行面はコンクリートが適しており、アスファルトや鉄板の上でも走行は可能です(公式サイトでは「アスファルトの通路や段差があっても走行できます」と記載)。路面の状態によって走行の安定性は変わります。
テープを貼れる現場なら磁気誘導、貼れなければレーザー誘導、両方を使い分けるハイブリッド誘導、自律走行のLiDAR SLAM。誘導方式はこの4種類から現場に合うものを選べます。LiDAR SLAM方式にはGNSS補正のオプションもあります。走行機能は前進・後進のほか、スピンターン、曲線走行、横行に対応します。
通路に収まるかどうかは、車体の寸法だけでは決まりません。V1000の車体幅は900mmですが、1,100mm角のパレットを長手方向に載せれば、荷物側の長さは1,600mm程度になります。ここに左右の余裕を加えた幅が必要になるため、図面上の車体寸法だけで判断すると計画がずれます。
人と同じ通路を走らせる場合は、全周検知の障害物センサーと安全バンパーが人や物を検知して停止します。走行時のメロディーホーン、ウインカー、非常停止ボタンも標準です。
充電のために人が手を貸す必要はありません。非接触方式の充電装置を内蔵し、リチウムイオンバッテリーを搭載しています。連続稼働時間はV1000・V2000とも積載率50%時で約5時間、V2000のフル充電時間は120分です(いずれも使用環境によって変動します)。
チェーンコンベヤとつなぐ、雨対策にシャッターを載せる。標準機のままでは収まらない要件について、搬送物や工程に合わせて仕様を調整した事例が公開されています。フォークリフトで繰り返している定型的な搬送を置き換える相談にも対応しています。
台数が増えれば、どの車両にどの指示を出すかが問題になります。AGV運行管理システムを組み合わせれば、1つの制御盤で最大30台までの車両を制御できます。小規模なら制御盤タイプ、大規模ならパソコンタイプと、運用規模に応じて選べます。
V1000は、最大1,000kgまで積載できる標準型のAGV/AMRです。高さ100mmまでのリフトアップ・ダウンが可能なリフト機構を備え、パレットや台車を持ち上げて受け渡します。屋外搬送に対応し、直角段差15mm、最大勾配6%(約3.4度)まで走行できます。
車体寸法は1,200mm(L)×900mm(W)×320mm(H)、車体質量は約500kgです。走行速度は最高40m/分で、任意の速度を指定できます。停止精度は磁気誘導方式時で±10mm、バッテリーはリチウムイオンバッテリー(DC24V35AH)を搭載し、通信は無線で行います。

V2000は、より重いワークへの対応を求める声を受けて開発されたモデルで、2024年に販売が開始されました。最大2,000kgまで積載でき、V1000と同じく高さ100mmまでのリフト機構、屋外走行、直角段差15mm、最大勾配6%(約3.4度)に対応します。
車体寸法は1,600mm(L)×1,200mm(W)×390mm(H)、車体質量は約1,000kgです。走行速度は最高40m/分、停止精度は磁気誘導方式時で±10mm。誘導方式はV1000と同様に4種類から選択でき、充電は非接触方式(フル充電120分)となっています。

AGVへの搬送指示に加えて、走行位置や走行情報の変更ができる管理システムです。制御盤タイプとパソコンタイプが用意されており、小規模な運用は制御盤タイプ、大規模な運用はパソコンタイプが適しています。1つの制御盤で最大30台までの車両を制御できる構成に対応します。
操作はWebページを介して行うため、無線LAN環境が整っている工場であればタブレット端末からも扱えます。標準でCSVによる外部インターフェイスを備えており、ローカル環境での運用からMES連携まで、既存システムとつなげます。ステーションを登録しておくことで、特定の箇所での作業を組み込んだ自動運行も設定できます。
株式会社東京機械製作所は、1874年(明治7年)創業の機械メーカーです。新聞用輪転機をはじめとする印刷機械の開発・製造で培った設計や製造の技術を土台に、自動化・省力化システムやFA事業へ領域を広げてきました。無人搬送車については、グループ企業の株式会社KKSとともに、屋外走行に対応した全天候型のAGV・AMRを展開しています。
適した機種や構成は、搬送ルートや床面の状態、搬送物の寸法・重量、既存設備や上位システムとの連携方法で変わります。
| 製品 | V1000、V2000、AGV運行管理システム |
|---|---|
| 製品タイプ | 屋外走行に対応した低床型AGV/AMR |
| 走行機能 | 前進・後進、スピンターン、曲線走行、横行 |
| 自己位置認識 | 磁気誘導方式、レーザー誘導方式、ハイブリッド誘導方式、LiDAR SLAM方式 |
| 最大積載量 | 1,000kg~2,000kg |
| 事業内容 | 新聞用輪転機、商業用輪転機、デジタル印刷機、自動化省力化システム、加工組立事業、FA事業ほか |
| 創業・設立 | 創業 1874年(明治7年)/設立 1916年(大正5年) |
| 代表者 | 代表取締役社長 都並 清史 |
| 本社所在地 | 〒108-8375 東京都港区三田三丁目11番36号 三田日東ダイビル6階 |